狙われた 学園祭?
                 〜789女子高生シリーズ

          *YUN様砂幻様のところで連載されておいでの
           789女子高生設定をお借りしました。
 


      




 華々しくもにぎやかに、いよいよの幕を開けた学園祭の2日目にて。準備期間の大恐慌とは全く異質で異様な事態が出來
(しゅったい)し、我らが三人娘を驚愕させた昼下がり。美術部所属の ひなげしさんこと平八が、夏休みに描いた渾身の作品へ、血糊を思わせるような毒々しい絵の具が塗りたくられて…いるように見えたのだが。実は実は、そんな見え方がするような彩色がなされたラップを絵画の上へかぶせられていただけという、随分と手の込んだ悪戯をされており。外部へも開放された特別な日なのだから、人の目が普段よりも多かろうお廊下の一角に、どうぞご覧あれと展示されていたものへ。しかもその上、額縁から外して くるりとくるんでまた戻し…という、手間のかかることを手掛けているのが却って不審。結果から見て、作品自体に傷をつけるつもりはなかったんだよということなのだろうが。そうであったとしたっても、そんな気遣いをするほどの浅からぬ思惑というのの真意なんて、全く判らないよぉと。愛らしい額を寄せ合い、考え込んでいたお嬢さんたちへ。微妙なヒントをくださったその上、もしかして遺留品から指紋が出るかもと、問題のラップフィルムを持ち帰ろうとした、ここいらの所轄のそれも派出所勤務だろう巡査さんを。何故だろか半ば捕まえるようにしの、こっちへ来いと引っ張って行ったのが、

 「…勘兵衛様?」
 「佐伯さんも…何だろね?」

 個人的には初対面かもしれないが、それでも同んなじ職業、同じ管区所属の彼らだろうにね。間合いが良いんだか悪いんだか、こそこそと顔合わせをしていた場に来合わせた、彼女らの知己である刑事さんたちが、だが。こちらの事情もろくに聴かぬまま、そんな態度を取ったものだから、

 「???」

 せっかく落ち着いたばかりだったのに、またまた煙に撒かれてしまい。何が何だかと、キョトンとしてしまった3人だったのは言うまでもなく。そんなところへ“む〜〜ん”と響いたのが、マナーモードにした携帯電話からの呼び出しを訴える唸り声で。あらあらとポケットを探った七郎次が、古風なメイド服の裾長スカートの脇、目立たぬポケットから取り出した携帯を見やれば、

 「あ…。///////」
 「勘兵衛殿ですね。」

 自分たちへは心を許していればこそでもあろうが、メールだったらしいその送り人の名を見ただけで、あっと言う間にほころんだお顔の何とも判りやすいことよ。や〜んどうしようvvと言わんばかりのゆるみようへ、やれやれですねと平八と久蔵がお顔見合わせ苦笑を洩らし、

 《 カフェテラスで待ち合わせよう。》

 との伝言が入ったというので、じゃあその間にお弁当を片付けましょうかと。やっと落ち着いて昼食をとることと相なった彼女らで。

 「クラスの方はいいのでしょうか。」
 「大丈夫みたいですよ。」

 開店からこっちのほぼずっと、自分たちでお客を捌いていたようなものだった喫茶店も、この後は後片付けを手伝えばいいだけらしいと。平八が自分の携帯を振って見せる。やや時間を取られたのでと、居残り組のクラスメートへ状況を訊いてみたらしく。

 「在校生にせよ、来賓のOGや父兄にせよ、
  ほぼ一通りが既においでになられたことでしょし。」

 それほど盛況だったにも関わらず、忙しさの中でちいとも混乱しなかった七郎次や平八の接客から。手際というもの多少は学んだそのついで、楽しそうだったのでと自分たちもホールに立ちたくなったお嬢様たちだったらしくって。

 「そういえばシチさんこそ、部のほうの出店はお当番いいんですか?」

 まさかに優雅な芝生の広がる英国庭園調の前庭に屋台もなかろうということで、こちらもそれが恒例の、校舎裏にあたるグラウンドへと設けられたのが、運動部が趣向を凝らしてお店を広げる野外カフェで。テーブルや陽よけのテントなどなどを並べた広場を取り囲むは、各々の部で伝統にしている回転焼きだのクレープだのの出店の輪だったが。中でも殊に、剣道部や柔道部、弓道部に薙刀部などの武道関係の部は、合同で椀もののそばやうどん、鉄板を使うお好み焼きや焼きそばなど、軽食の類を一手に担当して久しいとか。そんな中の主力でもある剣道部の分担、七郎次が受け持つ時間帯やお仕事もあったはずだろにと、今更ながらだが平八がこそりと訊けば、

 「昨日の不手際の罰として、
  一年と発注担当だった二年のお嬢様に任せましたから。」

 「おおお。」
 「〜〜〜。」

 青空カフェは今日から始めるというに、食材が昨日届いてしまったポカの後始末の方は、八百萬屋の冷蔵庫を借りるという格好で何とか収めはしたものの。本当にとんでもないミスだったのよというのを思い知らせるお仕置きもかねて、野外カフェの今日1日の切り盛りのお当番を、彼女らに全面的に引き受けさせた、実は厳しいところから剣道部内では“鬼百合”とも呼ばれておいでの草野主将だったりし。模擬店ではない本来の学園内カフェの一角へ、紅茶やカップのお吸い物やといった、温かな飲み物をだけセルフで手にして来ての落ち着いて。さてと持参したお弁当を広げつつ、

 「厨房…というか、お出しするものを扱う調理担当は、
  昨年の経験がお在りの三年の皆様ですし、
  そも、頭数は多すぎるほどなのが判っておりましたしね。」

 しかもその上、時々ちらちらとながら、教室のある階の廊下の窓からグラウンドを観察していた分には、破綻もなかったようだしと。放任主義なんだか、やっぱり心配ではあったのか、細かい気配りはきっちり施しておいでなところが、

 “やっぱり出来すぎなお人ですよねぇ。”

 何不自由のない名家のご令嬢として転生したにも関わらず、こうまで行き届いたお人がどうやったら生まれ育つものなのか。義務や事務的な務めへ目端が利くだけに留まらず、平八や久蔵といった微妙に個性的な知己への気配りも、そりゃあ丁寧だし繊細だし。人生経験はまだまだ短い十代の小娘だが、実はその中身だけ、色々と蓄積もなくはない身として目覚めている存在だ…といったって。手の遅い同世代に切れそうになったり、気の利かぬ同世代に以下同文になったりしながらも、怒った勢いでただ突き放してしまった自分と違い、そんな相手へまでフォローもこそりと忘れないとは、

 「? どしました、ヘイさん。」

 ツナマヨきゅうり巻き、欲しいんですか? あんまり好きじゃないって仰有ってたのにと。お箸の先に摘まんだ細いのり巻き、どうぞと差し出しかかる白百合さんだったのへ。いやいやそうじゃなくってと、慌てて手を振り辞退する平八で。感心のあまりに注視していたのを、そんな風に勘違いするよな軽い天然さでもって、過ぎる行き届きっぷりとやらも相殺されている白百合様なのやも知れませんね。(苦笑) 随分と遅いお昼ご飯を堪能していた三人娘には、そのメイド風のいで立ちもあってか、やはり注目は集まっており。どちらかといや在校生たちが、同じように利用しに来ているカフェテラスは、あっと言う間に、ひそひそ・さわさわ、いやぁん、だって、何言ってるの、でもおステキだし…という囁きのリレーがぐるりと一周しての、それからそれから。

 「…あの、白百合のお姉様。///////」
 「???」

 それが自分の通り名と、こちらから認めた覚えはなかった七郎次だが。それでもすぐ傍らに立たれての声掛けとあらば、はいなと応じるより他はなく。お顔を上げての“なぁに?”と、かすかに柔らかな笑み滲ませて、優雅に細めた目顔で訊いたれば。

 「あのあの、一緒にお写真を撮らせていただいてもいいでしょうか?」

 さすがはお嬢様たちで、勝手に携帯をかざして写メをパチリなんてな、マナー違反の無作法は致しません。それに、お友達に背中を押された末らしい、一年生のお嬢さんが振り絞った勇気には、応じて差し上げなければ酷というもの。ちゃんとお食事が終わるのを見計らってのことだしと、微妙に困ったように眉を寄せつつ、それでも“構いませんことよ”と、こっくり頷いて差し上げれば。わあと小さな手を組み合わせ、そりゃあ嬉しそうに微笑い返してくれた無邪気さが、まあまあこのくらいのことで…と こちらへも嬉しいを運んでくれて。そんなやりとりへ、おやおや おモテになると、からかい半分に微笑って差し上げようとしたところが、

 「あの、林田先輩…。////////」
 「紅バラ様、よろしかったら。///////」

 そんなお連れの二人へも、中庭にとぐろを巻きそうな行列が出来かねぬ勢いでの、記念写真をという顔触れが集まっておいでだったので。

 「ありゃまあ。」
 「〜〜〜〜〜。//////」

 途轍もない注目度、知らぬは本人ばかりなり…なのは、白百合様だけに限った話じゃあない模様。何しろ、彼女らの装いがまた格別で。涼しげな金の擦れ合う音がしそうなほどのなめらかさ、さらりと首元まで降ろしておいでの金の髪を今日の扮装に合わせ、カチューシャでまとめるだけとした七郎次さんの、何とも品の良い着こなしはどうだろか。裾の長いスカートこそふんわりとしたドレープたっぷりのデザインだが、ほっそりとした腕やら肩やらへはあまり遊びを持たせぬ古風な型でもあるものだから。深い色合いでもあることが、粛々とした清楚さを禁忌的な次元へまでシェイプしており。そこへと重ねた純白のエプロンがまた、穢れなき無垢や青さを象徴していて何ともはや。

 “何ですか、そりゃ。”

 そんな風に呆れた言いようを放って下さった、ひなげしさんは ひなげしさんで。同じデザインの装いでありながら、不思議とキュートさや甘さをまとっての愛らしく。レースを立たせたカチューシャが、今時はやりのネコ耳であっても、きっと違和感はなかったかも。細おもてな白百合様とは異なって、ふわふかな頬やお胸の印象が、厳格なはずの装いに やわらかそうなまろやかさを際立たせてしまうのか。( 「…余計なお世話です。//////」 )

 “………。(…頷)”

 いかにもなメイド姿のお友達二人とは大きく異なり、執事設定の男装といういで立ちした紅バラ様がまとう空気はといえば。深みある漆黒のベストスーツと襟元を封じた棒タイにより、糊の利いた真白きシャツという清潔堅実な印象を堅く縛ったところが。禁欲的でありながらもそのすぐ真下には妖麗な色香ただよう、はっきり言って“倒錯のくーるびゅーてぃ”…

 「………っ。(怒)」

 うわあぁ、学園内での刃傷はお控えなされい、久蔵殿〜〜〜。

 「よくぞ斬って捨てましたね、久蔵殿。」
 「もーりんさんには、しばらくほど退場していてもらいましょう。」

 ……な〜んていう、しょむないMCはこのくらいにして。(笑) いきなり、記念の撮影会場になりかけたカフェテラスであったものの、

 「皆様、ご自分の持ち場はよろしいのですか?」
 「時間や約束ごとは、きちんと守らねば。」

 さりげなくもそうと持ち出し、うっかり交替を忘れかかっていた人たちへ、持ち場に帰るようにと促して。お行儀の良いお嬢様たちが、それでも日頃よりは微妙に箍を外してだろう、きゃわきゃわとはしゃぎつつ去ってゆくのを見送っておれば。

 「あ……。///////」

 濃色のセーラー服の群れとすれ違い、ひときわ上背のある男性がこちらへ来るのが目に入る。スーツ姿の壮年殿はここの教師でも職員でもない人だから、お顔を知る子はいないはずが。中には…そんな彼へ あれれ?と気を留めるお嬢さんもいて。更に、そんな中には あれあれと見上げたそのまま、ぽおと頬を染めてしまう おませさんもいなくはなくって。

  ほらご覧なさい
  勘兵衛様ったら男ぶりが良いのですもの
  若い子にはウケがよくないのどうのなんて通じませんことよ
  油断も隙もありゃしない…と。

 そんないい男が恋人だってこと、間接的に褒められたようで嬉しいやら、でもでも、誰か見初めた人が出やせぬかという方向で心配にもなるような。七郎次のヲトメ心は、相変わらずに複雑な代物であるようで。そんな不安をそこへと宿してでもいるものか、純白のフリルつきエプロンの胸当てが覆う懐ろへ、それはきれいな左の手を伏せつつ、すらりと若木のように立っている金髪のお嬢さんに。彼の側でもやっと気づいたように表情を動かす。おお、なかなかの眼福よとでも思ったか、男臭いお顔をややほころばせると、

 「待たせて済まなんだな。」

 女学園が誇る…かどうかは、この数カ月の素行を見る限り微妙に疑問だが(苦笑)、とりあえず人気はナンバーワンの美少女3人が。和風小紋の青海波もどき、扇を組み合わせたような形にデザインされたレンガ敷きのカフェに佇んでいるところへと合流を果たせば。彼もまた、彫の深い面差しに浅黒い肌という、どこか日本人離れした風貌なため。色白で明るい髪色のお嬢さんたちと居並ぶと、いきおい無国籍ドラマのワンシーンのような風景が出来上がってしまったが、まま それはさておいて。店内で求めたそれだろう、蓋つきのカップ入りコーヒーを手に、ゆったりと席に着いた警部補殿のまずはの一言へ、

 「いえ…あの。///////」

 ついつい気が逸って立ち上がってしまった七郎次が、気分は舞い上がったままながら、それでもすとんと座り直してから。…………ああと、やっと思い出したことがあっての訊いたのが。

 「さっきのお巡りさんは?」

 そうそう。何だか不審な立ち去り方になった彼らであり、あのお巡りさんに被害届けを出したようなもの、こちらが翻弄された一大事の話も、まだお聞かせしていないのにと、その先を続けかかった七郎次へ、

 「それがだな。あやつこそが実は真犯人だったらしくての。」
 「え?」

 平八の描いた絵へ、とんでもない悪戯をされたのだろう?と。まだ語ってはない事情を先んじて口にした勘兵衛が続けて言ったのが、

 「それを仕掛けたのが、他でもないあの偽巡査でな。」
 「え? 偽巡査?」

 いきなり、大前提からして打ち砕かれて。それへは七郎次だけでなく、平八や久蔵も息を飲むやら目を見張るやら。

  わざわざお主らの前へ現れたのは、
  まんまと証拠品を持ち去るためだったようでの。

  ええー? なんですか、それ。

  しかもこちらの隙を衝いて逃げ出してしもうたのでな。

 「今、征樹が追っておるよ。」
 「そんなぁ…。」

 何でしょか、どういう筋の人だったんだか。そうですよね、ああまでしっかと警察官のいで立ちしてらしたのに。…………。(頷、頷) ヘイさんの隠れファンでしょかね。やですよ、気味の悪い…と。ひとしきり、得体の知れぬ存在への物議を交わしてから、

 「でもでも、もう現れることは。」
 「ああ、ないだろうな。」

 何せ、お主らの前へと顔出しをしたのだし。大方、仲間内で、このお堅い女学園へもぐり込めるかどうかと賭けでもしていたのかも知れん…と。さすがは口八丁、何とも鮮やかにそれらしい顛末を紡いでしまった警部補であり。そんなほどに老獪なまでにこなれた警察関係者である彼が、何でまた、そんな怪しい人物のいたあの来賓室へタイミングよく来合わせたのかと言えば、

 『今にして思えば、あれもあいつが寄越したものだったのかも知れませんね。』

 この女学園周辺へ不審者が出没しているようだという、匿名の通報があったのだが。所轄へではなく警視庁捜査一課の総合デスクへと、それも直通で掛けて来た代物だったいかにもな怪しさが、却って尋常ではないことかも知れぬとの判断を誘ってのこの訪問となったのでもあって。

 『そうさな。儂のひねくれたところまで、依然と把握しておるとは。』
 『……勘兵衛様。』

 そんな良親はといえば、不法侵入と器物破損という罪を犯した身、勘兵衛や征樹が連行に運びかかった手から逃れると、

 『いかがしましたか?』

 来合わせたシスターへと気が逸れた隙を衝き、神憑り的な素早さでその姿を消してしまったのが何とも小癪な奴輩であり。征樹殿がムキになって追っているので、勘兵衛の言に嘘はない。

 「…そうですか、征樹様が追っていると。」

 こちらのお嬢様がたにしてみれば、勘兵衛が言うような“悪戯”の犯人に過ぎない相手。そんな輩を追っかけてるなんてと、気の毒そうに呟いた七郎次だったものの、

 「……まさき?」

 その言いようへと小首を傾げたのが久蔵であり。佐伯刑事の下の名前がそうだというのは聞いていたが、何でまた、七郎次がそちらで呼ぶのだろうかと怪訝に感じた彼女であるらしく。そうだ、そういえば、こちらの二人へはまだ明かしてはいなかったと、こんなところで思い出す。

 「ああ。あのあの、実は…。」

 こちらの島田警部補の腹心と呼んでも過言ではないほど、それは息の合った仕事っぷりと補佐をこなす彼こそは、ここに集いし顔触れと同様、あの戦乱の時代から転生して来た元のお仲間。北軍の白夜叉と呼ばれし島田勘兵衛が率いた空軍小隊の幹部、入隊したてでまだ十代だった七郎次もよ〜く可愛がっていただいた、双璧の一角を成していた佐伯征樹という斬艦刀乗りだったのだと。彼女もまた、つい最近に突然思い出したこと、それを依然として恥ずかしいと…もしくはすまぬと思うのか、ちょっぴり俯くようにして訥々と告げたれば。

 ええ〜そうだったんですか。

 〜〜〜〜〜っ。(吃驚っ)

 私はてっきり、
 勘兵衛殿がシチさんを忘れられなくて、
 今の世でも似たようなタイプのお人に惚れて、
 手を出してしまった殿方なのかと。

 こらこら、何てことを言い出すかね。

 だって何だか、親密が過ぎましたし。
 あと、下の名で呼び合ってたりするのが怪しいと。


 「警視庁で婦警さんが言ってましたし。」
 「……生活安全課のポニーテイルだな。」


 何ぁんだ、御存知だったんですかと。肩をすくめた平八へ。もうもうヘイさんたらと、何故だか七郎次が真っ赤になっての抗議をし。そんなシチも可愛いなぁと、一人和んだ表情で眺めていた久蔵だったが、

 「久蔵、なんてカッコだ、それ。」
 「あ…。//////」

 そういえば父兄への優待日に観に来ると仰せだった校医のせんせえが、今頃にやっとお目当てのお嬢さんを見つけたご様子だったところで。今回のドタバタ、一応の決着ということで。
(ちょん)




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  *兵庫さん、2日目に遅れて参上。
   メイド喫茶と聞いていたのに、
   それは凛々しい男装姿の久蔵に絶句の巻でした。

   どうやら非合法系の困った生業に身を置くらしい良親様は、
   久蔵お嬢様とも面識があったはずですが。
   さすがに変装されてしまうと、
   元お侍様の久蔵でも、
   結婚屋の気配は嗅ぎ取れなかったようです。


      
おまけ 最終日のガールズバンドライブ ■


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